背水の元守護神は完全復活なるか。DeNAの・山崎康晃投手(28)が7年目で初めてキャンプインを二軍で迎える。決断を下した三浦大輔新監督(47)は「もう一度しっかりと状態を上げてきてもらいたい」と、その意図を説明。二軍での調整に期限は設けないという。
開幕から不振続きだった昨季は7月末に中継ぎへ配置転換。守護神の座を三嶋に明け渡し、二軍落ちも経験した。このオフは失地回復に向け、年末年始返上で自主トレに励んできた。特に故障もなく順調な調整を続けているが、三浦監督に“愛のムチ”を振るわれた格好だ。
球団内では「キャンプでは山崎と三嶋をあえてファーム、一軍に切り離すことも目的なのではないか」との見方もある。
今オフも山崎と三嶋は他の選手を伴って合同自主トレを行っており、メディアに公開した今月7日には互いに守護神の座を争う姿勢を見せた。しかし「一緒に調整していると相乗効果を期待できる半面、知らず知らずのうちになれ合いになってしまう危険性もはらんでいる。だからこそ三浦監督は心を鬼にして山崎に二軍スタートを命じ、三嶋と離れて隔離させる形でさらなる自己啓発を促しているのだろう」と球団関係者は解説する。
山崎の“二軍隔離”は復活を信じる番長流メッセージとも言えそうだ。