夜盲症対応眼鏡贈る 支援法人、明星視覚支援学校へ

寄贈された眼鏡を試着する明星視覚支援学校高等部1年の福島翔大さん(中央)

 視覚障害者を支援する社会福祉法人日本ライトハウス(大阪市)は21日、夜間に目が見えづらくなる夜盲症などに対応した「暗所視支援眼鏡」1台(約40万円)を宮崎市・明星視覚支援学校(中島浩美校長、21人)に寄贈した。
 寄贈は同法人の「盲学校の生徒に星空を」プロジェクトの一環で、2020年度は同校を含む全国の5校に寄贈された。眼鏡の中央にあるレンズが捉えた映像の光を増幅させ、小型ディスプレーに明るく映し出す仕組み。拡大縮小や明るさの調節もできる。
 贈呈式は同校と同法人、開発した光学機器メーカーをオンラインでつないで実施。同法人の林田茂サービス部長が「視覚障害者の可能性を広げることができる」などとあいさつし、中島校長が「心強く、うれしい」と謝辞を述べた。
 式の後、夜盲症のある高等部1年の福島翔大さん(16)らが消灯した会議室で眼鏡を試着。福島さんは「明るく見えてすごくいい。日が暮れると何も見えなくなるので夜、外に出て景色を見てみたい」と話していた。

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