ノジマ、過去最高益 「白物家電」など巣ごもり需要が拡大

ノジマの店舗

 家電量販店のノジマ(横浜市西区)が28日発表した2020年4~12月連結決算は営業利益が40.4%増の244億6900万円、純利益が227.9%増の438億2400万円で、いずれも同時期としては過去最高だった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で「巣ごもり需要」が拡大。生活家電全般が堅調に推移した。

 売上高は4.1%減の3784億7千万円だった。

 主力のデジタル家電専門店運営事業は、増収増益。外出自粛が広がる中、自宅で過ごす時間をより豊かにしようという傾向が強まり、エアコンや冷蔵庫などの「白物家電」が好調。感染症対策として、空気清浄機の売れ行きも良かったという。

 また、テレワークの普及に伴い、超高速ブロードバンドサービスの利用が増加。インターネット事業は減収増益だった。

 足元の動きについて、「生活家電は引き続きよく売れている」と同社。第4四半期も好調を維持するとの見方を示している。

 日本電機工業会が25日発表した20年の白物家電の国内出荷額は前年比1.0%増の2兆5363億円。5年連続で前年を上回った。

 また、電子情報技術産業協会の同日の発表によると、20年の薄型テレビの国内総出荷台数は同11.5%増の542万6千台だった。白物家電、テレビとも好調の背景には、巣ごもり需要のほか、1人10万円の「特別給付金」があるとみられている。

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