カブスが前ドジャースのピーダーソン獲得 1年700万ドルとの報道

「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールによると、カブスはドジャースからフリーエージェントとなっていたジョク・ピーダーソンと1年700万ドルで契約合意に達したようだ。「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマンは最大50万ドルの出来高と2022年の相互オプションが付属していることを伝えている。700万ドルにはオプションのバイアウトも含まれている可能性が高く、ピーダーソンの実際の年俸は700万ドルを下回るとみられる。

現在28歳のピーダーソンはプロ入り以来ドジャース一筋でプレーし、メジャー7年間で通算130本塁打、OPS.806を記録。2019年には自己最多の36本塁打を放った。昨季は43試合に出場して打率.190、7本塁打、16打点、OPS.681と低調だったが、ポストシーズンでは16試合で打率.382、2本塁打、8打点、OPS.991と見事な活躍を見せ、ドジャースの32年ぶりのワールドシリーズ制覇に貢献した。

ピーダーソンの特徴は右腕から本塁打を量産する一方で左腕にはめっぽう弱いこと。通算成績は対右腕が2132打席で打率.238、121本塁打、OPS.849、対左腕が385打席で打率.191、9本塁打、OPS.576となっており、直近2シーズンで記録した43本塁打はすべて右腕から放ったものである。ただし、カブスは外野手の層が非常に薄いため、ピーダーソンはプラトーン要員ではなく、フルタイムのレギュラーとしてプレーするチャンスがあるかもしれない。

カブスは今オフ、正左翼手のカイル・シュワーバーをノンテンダーFAとして放出し、シュワーバーは1年1000万ドルでナショナルズと契約。それより300万ドル安い契約で同等の実力を持つピーダーソンを迎え入れることに成功した。守備力では間違いなくピーダーソンに分があるため、カブスのジェッド・ホイヤー編成本部長は上手な買い物をしたと言えそうだ。

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