高齢者らとオンライン交流 コロナ禍での代替案 諫早市の公立小

オンラインで高齢者と交流を楽しむ児童ら=諫早市、長田小

 福祉について学んでいる長崎県諫早市の市立長田小(山口隆志校長、231人)の6年生が1月29日、ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使い、近くの住宅型有料老人ホーム「みらいホーム」のお年寄りらとオンラインで交流した。
 総合的な学習の一環。年に1回、6年生がホームを訪問し、一緒に歌や昔遊びなどを楽しんでいる。本年度はコロナ禍での代替案として、「介護のしごと魅力伝道師」として活動するホームの職員から福祉についての講話を聞いたり、クリスマスプレゼントとしてホームにビデオレターを届けたりするなどしている。
 2時間のオンライン交流では、6年生30人がパソコンのカメラの前でクイズや手品などを披露。紙に質問を大きく書いて映すなど、相手に伝わりやすいよう工夫した。ホームからは28人が参加。終始笑い声に包まれ、互いに温かい拍手を送った。
 手品を披露した山口愛加さん(12)は「楽しんでもらえて自分も楽しくなった」。ホームの氏福トミ子さん(86)は、「長生きしたいなと思った」と笑顔で話した。

© 株式会社長崎新聞社