神奈川県愛川町、自宅療養者の支援開始 買い物代行や健康相談

愛川町役場

 神奈川県愛川町は1日、新型コロナウイルスに感染し、親族の支援を受けるのが困難な自宅療養中の町民を対象に、生活支援や健康相談に乗り出した。同町の1月末時点の新型コロナ感染者は205人で、県内市町村では人口から割り出した感染率が綾瀬、大和市に次いで3番目に高い。同様の支援制度はすでに海老名市が打ち出しており、町は「感染状況は深刻。自宅療養になった町民をサポートする態勢を、他自治体の取り組みにならって早急に整えた」としている。

 支援内容は▽食料品、生活必需品の買い物やごみ出しの代行▽健康相談の受け付け-。買い物代行は自宅療養者が希望する品目を町職員が購入して接触しない形で届ける。代金はいったん町が負担し、回復後に支払ってもらう。ごみ出しは週1回を目安に、町の美化プラント職員が回収する。ごみ出しに関しては、町は2017年から高齢の要介護者らを対象に同様の支援を実施している。

 対象者は、町の専用電話で支援を要請する。平日午前8時半~午後5時15分で、電話046(206)1300。

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