8年前の〝マー君キラー〟西武は楽天復帰の田中将大を攻略できるか

楽天・田中(左)と西武・辻監督

8年ぶりに楽天復帰を果たした田中将大投手(32)にNPB球団で唯一13勝7敗と勝ち越している西武のマッチアップがにわかに注目されている。

田中の前回楽天在籍時、他のパ・リーグ4球団が日本ハムの6勝23敗をワーストにいずれも借金13以上を喫す中、西武は5つの貯金を稼いでいた。シーズン24連勝をマークした2013年の0勝2敗、10年の1勝1敗以外の5シーズンはいずれも西武が田中に勝ち越しを決めている。

田中のプロ3年目の09年には中島(現巨人)が14打数10安打(打率7割1分4厘=通算3割6分5厘、3本塁打)、G・G・佐藤が11打数7安打(同6割3分6厘=通算3割6分6厘、3本塁打)とキラーぶりを発揮した。

11年以降の3年間では当時駆け出しの浅村が通算4割3分5厘と新キラーとなる強さを見せたが、いずれも今の西武にはおらず、浅村は楽天で田中を援護する強力なチームメートとなっている。

田中と対戦経験のあるナインはもはや栗山(通算打率2割4分6厘、1本塁打)、中村(同2割7分7厘、6本塁打)の2人しか残っておらず、その相性の良さが継続する保証はない。

主将の源田が「「本当にすごいピッチャー。打席に立ってどんなことを感じるか楽しみもあります」と言うように多くの野手にとって未対戦の田中は一般のファンと同様、テレビで見ていた〝雲の上の存在〟だ。

中村とともに対戦経験のある栗山は「素晴らしいピッチャーでなおかつメジャーリーグでしっかり経験を積んできた。打者としては対戦が楽しみ。対戦する喜びを感じられると思う。チームとしてはしっかり対策をしてやっていきたいと思う」としているが、現状の田中がどういう状態で日本に戻って来るのかは対戦するまで分からない。

まずは対戦前に名前負けだけはしないよう、しっかり今季の準備を進めることだ。

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