今秋に開幕する女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」に新規参入するINAC神戸は2日、日本代表FW田中美南(26)がドイツ女子1部レーバークーゼンへ期限付き移籍すると発表した。
田中は日テレで2016年から4年連続で得点王を獲得。18、19年にはMVPに輝き、チームのリーグ5連覇に大きく貢献した。昨季にINAC神戸へ加入すると、18試合で12得点をマークした。
今回の移籍には、特別な事情があった。今年は9月の新リーグ開幕までチームの公式戦は行われない。さらに、新型コロナウイルスの影響で、日本代表の国内合宿と米国遠征が中止となった。約半年後に迫った東京五輪を前に、実戦機会を求めて海外移籍を決断したのだ。
移籍期間は6月までで「WEリーグ」の開幕には間に合う見込み。田中はクラブを通じて「初めての海外挑戦で、不安もありますがとても楽しみです。この状況の中で、サポートと後押ししてくださったINAC神戸の皆さんに感謝しています。選手として、より一層成長した姿を皆さんに披露できるように行ってきます!」と決意を述べた。