カージナルス移籍のアレナード「ここで長くプレーするつもりだ」

ノーラン・アレナードはルーキー時代にセントルイスを訪れた際、ロッキーズの先輩トロイ・トゥロウィツキーに「カージナルスのプレーをよく見ておけ。彼らのプレーからいろんなことを学ぶことができる」と言われたことがあったという。アレナードは「それは事実だった」と振り返る。そして2021年シーズン、アレナードは「ずっと前からいつもこの球団に憧れていた」と語るカージナルスの一員としてプレーすることになった。

カージナルス移籍が決定したアレナードは日本時間2月3日にオンラインでの入団記者会見を行い、「ここ(セントルイス)で長くプレーするつもりだ」と発言してカージナルスファンを喜ばせた。トレードの可能性が報じられるなか、「フライングしたり、興奮しすぎないようにしようとしていたけれど、トレードが成立したと聞いたときはワクワクした」とアレナード。「セントルイスは素晴らしい選手がいて、素晴らしい歴史のあるチームだから、そのようなチームに加入できるのは本当に嬉しい。ずっと前から憧れていた球団だからね」と移籍を喜んだ。

ビル・デウィットJr.会長は「他球団からプレミアムな選手を獲得できるチャンスがあるとき、我々にはそうした選手をセントルイスへ連れてくる義務がある」と力強くコメント。過去にもマット・ホリデイ、スコット・ローレン、マーク・マグワイアなどを獲得してきたことを例に挙げ、「彼らの多くは我々の優勝に貢献してくれた。ノーランもそのグループにきっと加わることだろう。彼はプレミアムな選手だからね」とアレナードへの期待を口にした。

競争力があり、勝利の伝統を持つチームへの移籍を望んでいたというアレナード。リーグ最多となる11度のワールドシリーズ制覇を誇り、21世紀に入ってからの20年間でポストシーズン進出13度、ワールドシリーズ制覇2度、シーズン負け越しわずか1度というカージナルスは、その希望にピッタリのチームと言える。希望通りのチームへ移籍したアレナードが大活躍すれば、「子供のころからの夢」だというワールドシリーズ制覇が実現する日もそう遠くはないはずだ。

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