ロンブー淳の聖火ランナー辞退で愛知県が〝想定外の〟とばっちり

ロンブー淳

東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の“失言癖”により、愛知県がとばっちりを食らっている。

森会長は2日に「新型コロナウイルスがどういう形だろうと(五輪を)必ずやる」「(聖火ランナーの)タレントは田んぼを走ったらいい」などと発言。これを受け、愛知県犬山市の観光大使で聖火ランナーに任命されていたお笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳(47)が「理解不能な発言」と反発し、3日の夕方に辞退を表明した。

複数の関係者によると、すでに3日の昼には愛知県や犬山市に辞退を申し入れており、夕方に自身のユーチューブチャンネルで理由を説明するとの連絡があったという。

まさかの展開に、関係者は大慌てだ。聖火ランナーの事業を担当する愛知県スポーツ振興課の担当者は本紙の取材に「犬山市にふさわしい代わりの方を立てられるといいと思っているが、時間もなかなかない。どこまで対応できるかってことも含めてこれから県の実行委員会、組織委等と調整していく」と回答した。

ただ、愛知県では約2か月後の4月5、6日に聖火ランナーが走る予定。同担当者は「組織委や国際オリンピック委員会(IOC)などとの手続きに時間がかかるので、早く決めないといけない。代理で選んだ方を新しく任命するには手続きに手間がかかる」と内情を明かした上で「組織委がどこのタイムリミットまで待ってくれるのかなどを含めての調整。例えば公募で落ちた方を拾うといった話も出てくるかもしれないが、犬山市も含めて内部で検討していきます」と困惑を隠せない。

森発言が集中砲火を浴びる中、地方自治体まで予想外の“被害”を受けてしまった格好だ。淳は5日放送の「グッとラック!」(TBS系)で「森氏をあきらめた」と突き放すように語った。

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