マリナーズFAの平野佳寿がオリックス復帰へ

復帰が決定的な平野(ロイター)

レジェンド復帰は楽天だけじゃない。マリナーズからFAとなっている平野佳寿投手(36)のオリックス復帰が、決定的となっていることがわかった。

平野と古巣オリックスの交渉が大詰めを迎え、4年ぶりの復帰が濃厚に。オリックスの絶対的守護神として156セーブをあげた平野は、2017年オフに海外FA権を行使してダイヤモンドバックスに入団。20年はマリナーズに移籍したが、新型コロナウイルス感染の影響と短縮シーズンで13試合の登板にとどまり、オフにFAとなっていた。メジャーでのプレー続行を模索したが、コロナ禍の影響で市場が停滞し、移籍先が決まらない中で国内復帰を選択肢に入れた模様だ。

オリックスとしても今季はディクソンが先発再転向の方向で抑えが定まっておらず、チーム関係者は「年齢的なことはあるけど、熟練の投球術がある。十分守護神を任せられる」と期待する。さらに「戦力的な部分だけの話ではない。メジャーに行ってもずっとウチといい関係だったし、指導者候補でもある。特別な存在なんです」と話した。

今年は巨人・菅野、日本ハム・西川のポスティングでの移籍がかなわず、ヤンキースをFAとなった田中将が8年ぶりに楽天に復帰するなど、日本人選手のメジャー契約が厳しい状況。平野も3年間のメジャーでの経験値を古巣で見せてくれそうだ。

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