県内主伐面積過去最多 再造林率は75%、循環型の推進鍵

 木材利用と森林資源の更新を目的とする県内の主伐面積が、2019年度は過去最多の2829ヘクタールに上った一方、苗を植栽した再造林率は75%にとどまったことが7日、県の推計(針葉樹)で分かった。同年度までの5年間に再造林されなかった山は、ひなたサンマリンスタジアム宮崎(宮崎市)1000個分以上に相当する3189ヘクタール。将来的には住宅着工件数の減少によって木材需要が頭打ちとなる見立てもある中、山の荒廃を防ぐための切って植える循環型林業をいかに進めるかが問われている。

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