レッズが元首位打者&盗塁王のストレンジ・ゴードンとマイナー契約

日本時間2月8日、レッズがマリナーズからフリーエージェントとなっていたディー・ストレンジ・ゴードンとマイナー契約を結ぶことで合意に達したことが明らかになった。首位打者1度、盗塁王3度、オールスター・ゲーム選出2度、シルバースラッガー賞1度、ゴールドグラブ賞1度の実績を誇るゴードンは現在32歳。招待選手としてスプリング・トレーニングに参加し、ユーティリティのベンチ入り枠を争うことになりそうだ。

ゴードンはドジャース時代の2014年に自己最多の64盗塁を記録して自身初のオールスター・ゲーム選出&盗塁王。翌2015年はマーリンズへ移籍して205安打、打率.333、58盗塁の3部門でリーグトップに立ち、2年連続でオールスター・ゲームに選出されたほか、シルバースラッガー賞とゴールドグラブ賞をダブル受賞し、一流選手の仲間入りを果たした。

ところが、翌2016年に禁止薬物の陽性反応が発覚し、80試合の出場停止処分。この年は事故死したホゼ・フェルナンデスの追悼試合で放った先頭打者アーチがハイライトとなった。

2017年は201安打、打率.308、60盗塁の好成績を残し、3度目の盗塁王を獲得。しかし、マリナーズへ移籍した2018年以降は成績が大きく悪化し、昨季はレギュラーの座すら剥奪され、33試合に出場して打率.200、0本塁打、3打点、3盗塁、OPS.482という自己ワーストの成績に終わった。

今オフのレッズは遊撃手の補強を最優先課題としているが、ゴードンは4年連続で遊撃の守備に就いているとはいえ、遊撃を10試合以上守ったのはドジャース時代の2013年(27試合)が最後であり、ゴードンに正遊撃手としての働きを期待するのは酷。内外野兼任のユーティリティとして起用するのが最も現実的だろう。

最優先課題であるにもかかわらず、遊撃手補強で他球団に後れを取ってしまったレッズ。有望株ホゼ・ガルシアの育成期間の「つなぎ役」となる正遊撃手探しはまだ続きそうだ。

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