「チクチクして楽しい」 森のほいくえん屋上に芝生広場 佐世保

屋上の芝生広場をはだしで楽しむ子どもたち=佐世保市、森のほいくえん

 長崎県佐世保市の認定こども園「森のほいくえん」(仲尾聡美園長、75人)の新しい園舎が、同市小佐世保町に完成した。屋上に162平方メートルの芝生広場を設置。同園によると、屋上緑化の導入は県内の幼稚園、保育園では初めてという。
 旧園舎(白木町)が老朽化し手狭にもなっていたため移転を決定。小さい園児でも自然と触れ合うことができ、温暖化防止にもつなげようと屋上緑化を企画した。旧園舎近隣の森林内にある約5千平方メートルの園庭は引き続き使用する。
 2019年7月に工事を開始し、昨年12月11日に完成。鉄筋コンクリート4階建て。延べ床面積は998平方メートル。芝生広場は今年1月23日に出来上がった。
 はだしで芝生の上で遊んだ高井いろはちゃん(4)は「足の裏がチクチクしたけど楽しかった」と笑顔。同園を運営する社会福祉法人笑顔会の仲尾勝利理事長は「芝生広場や、ヒノキで作った手作りの椅子や机は『自然体験型保育』の取り組みの一つ。今後も子どもたちが伸び伸びと癒やされる保育環境づくりに尽力したい」と話した。

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