リバプールがレアルの〝神童〟ビニシウス獲り

FWビニシウス(右)の移籍はあるか(ロイター)

イングランド・プレミアリーグのリバプールが、スペイン1部レアル・マドリードのブラジル代表FWビニシウス(20)の獲得に乗り出した。

Rマドリードはパリ・サンジェルマン(PSG)FWキリアン・エムバペ(22)の獲得資金を捻出するためビニシウスを放出要員としており、PSG側が獲得を検討しているが、ここにきてリバプールも本腰を入れ始めた。スペイン紙「スポルト」は「クロップ監督がビニシウスを見ている」と報じ、ユルゲン・クロップ監督(53)がブラジルの神童獲りを熱望しているという。

「クロップはチームの攻撃における新戦力を探しており、ビニシウスは彼のターゲットの1つだ。ドイツ人監督は長い間、ビニシウスをフォローしており、目を向けたのはこれが初めてではない」と以前から狙っていた意中の選手だとし、Rマドリード側が放出を検討している今回のタイミングで満を持して正式オファーする見込みだ。

同紙によると「ビニシウスは、彼についての疑いと彼がさらされている大きなプレッシャーにうんざりし始めている」と本人もRマドリードからの退団を望んでいる様子だ。

ビニシウスが退団となればEU圏外枠が空くためヘタフェに期限付き移籍中のMF久保建英(19)の去就にも影響するばかりか、来季リバプール行きとなれば、サウサンプトンから復帰が既定路線のMF南野拓実(26)のライバルにもなる。日本代表コンビにも大きく関わるブラジルの神童の動向に注目が集まりそうだ。

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