長崎県は9日、新型コロナウイルスのワクチンを3月中旬にも医療従事者らに優先接種する医療機関として、「基本型」の19施設と「連携型」の122施設を決定したと発表した。
「基本型」は医療従事者が原則千人規模の病院で、県内八つの2次医療圏ごとに1カ所以上設置。ワクチンを保管する超低温冷凍庫「ディープフリーザー」が置かれ、そこから医療従事者が原則100人以上の「連携型」にワクチンが移送される。「連携型」は各市町に1カ所以上設置する。
県内の優先接種対象の医療従事者らは、先月末時点で5万8740人。新たに感染者と頻繁に接する訪問看護ステーションの看護師や、病院敷地内の介護老人保健施設の職員らも含まれ、さらに増える見通し。
「基本型」はそれぞれの医療従事者に接種。「連携型」は各施設の職員のほか周辺の診療所、薬局、自治体職員、訪看の職員らに接種する。
超低温冷凍庫18台が今月中旬、県内に設置される。「基本型」16施設に各1台、2台は大村市と西彼長与町に住民接種用として配備。医療従事者に今月先行接種予定の3施設は「基本型」も兼ねており、冷凍庫は既に設置されている。
医療圏ごとの「基本型」19施設は次の通り。
▽長崎 道ノ尾病院、長崎大学病院、長崎みなとメディカルセンター、済生会長崎病院
▽佐世保県北 長崎労災病院、佐世保共済病院、佐世保中央病院、平戸市民病院
▽県央 諫早総合病院、長崎原爆諫早病院、長崎医療センター、長崎川棚医療センター
▽県南 県島原病院、公立新小浜病院、泉川病院
▽五島 県五島中央病院
▽上五島 県上五島病院
▽壱岐 県壱岐病院
▽対馬 県対馬病院