〝お笑い日本一〟を決める第3回たけし杯は「オキシジェン」がV

グランプリに輝いた「オキシジェン」三好博道(左)と田中知史

江戸まちたいとう芸楽祭実行委員会が主催する「第3回 ビートたけし杯『お笑い日本一』」が開かれ、オキシジェンがグランプリに輝いた。

同杯は「お笑い日本一」を決めるとの触れ込みで、デビュー20年以内の若手芸人8組が本選を争った。同祭の名誉顧問を務めるたけしが審査し、昨年はグランプリ該当者なしのシビアな審査で話題になったが、今年はコロナの影響で事前収録された各芸人のネタをリモートで視聴・審査する形となった。

35組が参加し、本選に勝ち上がったのは「Yes!アキト」「女将」「オキシジェン」「サスペンダーズ」「ジーター」「ニュークレープ」「母心」「ママタルト」の8組で、オキシジェンがグランプリ、母心が準グランプリとなった。

たけしは「無観客かつ時間が短い中でネタを選ぶのはリスクがあったと思う。そんな中、今回参加資格の枠を芸歴10年内から20年内に広げたことによって、若手としては営業に行ったら笑いがとれてどうにかできるだろうというレベルの漫才が出てきてくれた。東京のお笑いも頑張ってほしいと思っている中で、今年はグランプリが決めることができて良かった」と総評した。

グランプリと準Vの2組には「まだ改善すべきところはあるにしても、他の出場組と比べて誰が見てもこの2組が選ばれるだろうというネタを披露してくれた。特にオキシジェンは本来不利とされる先頭バッターだったにもかかわらず面白かった。実力を出してくれて良かった」と選考理由を説明した。

オキシジェンは「18年やってて、正直何のためにやってるんだろうと思うこともあったが、優勝できたことで『まだやっていいんだ!』という気持ちになれた。今後はたけしさんに〝両手ばなし〟で笑っていただけるネタを作っていきたい」と喜んだ。

たけし杯の模様は、ユーチューブの江戸まちたいとう芸楽祭公式チャンネルで配信している。

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