森会長批判に転じたIOCを英BBCがバッサリ「日本とIOC双方にとってダメージが大きい」

森喜朗氏

五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)の女性蔑視発言について、国際オリンピック委員会(IOC)が改めて「完全に不適切だ」と発表した声明について、海外メディアも厳しい論調で報じている。

複数の海外メディアが「IOCが森会長の発言に非難の声明」と事実のみのニュースを発信する中、英「BBC」(電子版)は批判を交えて報道。「日本の主催者とIOCが、森喜朗氏の発言を非難するまで5日ほど待った。これは日本の主催者とIOCの双方にとって非常に恥ずかしく、ダメージの大きいエピソードとなった」とばっさり。さらに「多くの人は、森氏のコメント、そしてIOCの遅れた彼への批判が彼の立場を支持できないものにしていると信じている」と伝えている。

ただ記事では、12日に大会組織委員会の臨時会合が開催されると日本国内で報じられているとして「(森会長の周囲の)他の人たちは、このような大会に近しい指導者の交代によって、大会を組織する仕事がさらに難しくなるのではないかと心配しているだろう」とし、今後も森会長は続投されるものと見ている。

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