【LEGEND】内山高志氏 現役日本王者・坂晃典を相手に4年のブランク感じさせぬ猛打!

現役さながらの動きを見せた内山氏(右)

ボクシングの新型コロナウイルスのチャリティーイベント「LEGEND」(11日、東京・代々木第一体育館)、セミに登場した元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志氏(41)は同級日本王者の坂晃典(29=仲里)と3分×3ラウンドのエキシビションマッチを行った。

現役引退から4年が経っても「KOダイナマイト」の存在感は健在だった。この日に向けて1月20日から練習を開始。今月1日からは「引退してから2日続けて抜いたことがなかった」というアルコールを断ってコンディションを作った。

3週間前には「体力が3分持たなくて、これは無理かな。倒されなければいいと思った」というが、トレーニングを重ねるうちに「いい試合がしたい。勝ちたいと思うようになってきた。パンチの当て勘。よけ勘が先週ぐらいからやっと戻ってきた」と調子をきっちり上げてきた。

エキシビションマッチなので勝敗はないが、ゴングが鳴ると鋭い右やワンツーを叩き込む。Sフェザー級はリミットが58・9キロ。引退から4年もすれば体重が大幅に増える元ボクサーも少なくない中で「普段は62キロとかで、練習すると59キロぐらいに落ちる」とのことで、現役時代と変わらない見た目をキープしている。

終盤はさすがにペースダウンしたが、一回り若い現役日本王者を相手に、幾多のボクサーをリングに沈めたパンチを繰り出して会場を沸かせ「真剣な気持ちでリングに上がったのは4年ぶりだったので、良かったです」と久々の緊張感が心地よかった様子だった。

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