ノアにとって10年ぶりとなる〝聖地帰還〟となった12日の東京・日本武道館大会で、〝プロレスリングマスター〟こと武藤敬司(58)が潮崎豪(39)を破り、GHCヘビー級王座奪取に成功した。
IWGPヘビー級、3冠ヘビー級に続く3大王座の制覇は史上3人目。58歳でのGHC戴冠は史上最年長となる。その偉業をリングサイドの解説席で見守った鉄人・小橋建太(53)は「師匠として潮崎に頑張ってほしかったけど、そこは36年のキャリア。目が死んでいなかったよね。武藤選手はきつそうな顔をしていたけど、目は最後まで死んでいなかった。そこですよね。最後に、一瞬で全部を持っていかれた。豪にスキが生まれた一瞬のチャンスを逃さなかった。さすが武藤敬司という印象です。チャンスは1回しかなかったけど、それを逃がさなかった」とほめたたえた。
その一方で心配したのが愛弟子の潮崎だ。「1年間ベルトを守ってきて、潮崎時代の基礎ができたところだったから、残念だよね」と無念そうに話す。さらに今後に向けて「ファンのみんなはここから豪がどう立ち上がるかを見ているから。悔しいだろうけど、ここから立ち上がるところを見せて、ファンのみんなに勇気を与えてほしいです」と話した。