森喜朗会長“舌禍”の被害公表 ボランティア740人、聖火ランナー4人辞退…

森氏の失言で甚大な被害が出た

東京五輪・パラリンピック組織委員会は12日、評議員会・理事会の合同懇談会を都内で開催。数々の失言を漏らした森喜朗会長(83)は、冒頭のあいさつで正式に辞意を表明したものの、まだまだ波紋は収まりそうにない。

森会長は「新型コロナウイルスがどういう形だろうと(五輪を)必ずやる」「(聖火ランナーの)芸能人は田んぼ走ればいい」などと発言。これを受け、愛知・犬山市の観光大使で聖火ランナーに任命されていたお笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳(47)が「理解不能な発言」と反発し、3日の夕方に辞退を表明した。

さらに、女性蔑視発言で国内外から多くの批判を浴びたことから、一部の大会ボランティアや聖火ランナーが相次いで辞退していた。

そんな中、組織委は大会ボランティアと聖火ランナーの辞退者数を公表した。11日までの9日間で大会ボランティア740人が辞退。聖火ランナーもこれまで4人が辞退したと明かした。また、組織委のコールセンターには9日間で約5400件(電話600件、メール4800件)の問い合わせがあったという。

これ以上大会ボランティアや聖火ランナーの辞退者数が増えた場合、大会に支障をきたす可能性もあるが、高谷正哲スポークスパーソン(SP)は「影響がないように、支障がないように準備をしていくことに変わりはない」とコメントした。

果たして東京五輪・パラリンピックを無事に開催することはできるのか。

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