外食で処分のJ1浦和・柏木陽介、杉本健勇 退団以外に「J2レンタル放出」選択肢も

MF柏木陽介(左)とFW杉本健勇

J2クラブにレンタルか。J1浦和のMF柏木陽介(33)とFW杉本健勇(28)は、チームの沖縄合宿中に新型コロナウイルス感染防止策としてチームが外出禁止を求めているにもかかわらず、外食をしたとしてクラブから厳重注意と罰金処分を受けた問題が波紋を広げている。

浦和のリカルド・ロドリゲス監督(46)は12日に「規律違反はチームをつくる上でよくないことです。杉本選手とはすでに話しましたが、彼は反省しています。柏木選手はまだトレーニングに戻ってきていませんので、直接話はできていません。今は浦和レッズというチームをつくっている段階ですので、団結しないといけないタイミングでこういうことが起こってしまったことは非常に残念ですし、私としては全くよくないことだと思っています」と苦言を呈した。

すでに杉本は練習にも参加しているが、昨年も規律違反のあった柏木はまだチームに合流していない。指揮官は「彼の処分についてはまだ結論が出ていませんが、私自身の考えはクラブに伝えました。トレーニングにはまだ戻っていません。私としては彼の今回の行動はあまり受け入れることができないと思っています」と、厳しい姿勢を示しており、このまま退団する可能性もある。

公認資格を持つ選手代理人は「開幕前のこの時期に移籍は難しいかもしれない。もうキャンプも始まっているしね。謹慎で済めばいいけど、監督が〝もう使わない〟となれば、J2クラブにレンタルの可能性はあるかも。そういう例はたくさんあるから」と指摘する。

実際、2000年7月には、名古屋のMF望月重良、MF平野孝、DF大岩剛の3人がジョアン・カルロス監督の構想から外れたとして解雇。02年7月には東京VのMF前園真聖ら3人がロリ・サンドリ監督から戦力外通告を受け、チームから外されている、また、20年1月には日本代表DF長友佑都がトルコ1部ガラサライで監督の構想外となり、選手登録を抹消されるなど、サッカー界では同じようなケースは多い。

柏木に関しては正式な処遇はまだ決まっていないものの、ロドリゲス監督の「受け入れることができない」との言葉からも、このまま構想外となることもありそうだ。

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