阪神との練習試合を前に… 復帰の中日・福留に“入れ込み過ぎ”危惧の声

影響力は絶大だ

14年ぶりに中日に復帰した大ベテランの福留孝介外野手(43)に“入れ込み過ぎ”を危惧する声が出ている。

ここまで今キャンプは二軍で調整してきたが、20日の阪神との一軍の練習試合(北谷)に出場予定。与田監督も「(昨年まで福留が在籍した)阪神だからってわけじゃないけど、20日くらいを目安にしている」と言う。

阪神にはチームとしても因縁がある。昨季は8年ぶりのAクラスとなる3位に浮上したものの、特に甲子園では7連敗を含む1勝11敗と阪神に足を引っ張られた。昨季限りで阪神を戦力外となった福留もしかり。移籍後初の対外試合が昨年までの古巣相手となれば、意識せずにはいられないだろう。だからこそ…と、チーム関係者は「福留には阪神戦に出場しても意識しないようにプレーしてほしい。気合を入れすぎてケガでもされたらそれこそチームにとって痛手」と注意を促す。

ここまでの福留の動きについて仁村二軍監督は「十分にいけると思う。やっぱり影響力がある。練習する姿、走るの一つにしても見本になるような動きをしてくれるので若い選手にとっては助かる。若い頃に比べたらだいぶ落ちると思うが、40歳を超えてあそこまで動けるなんて想像以上でびっくりしている」と舌を巻いている。

球界最年長野手はその存在感だけでも中日にとって大きなプラス。虎に牙をむくのはシーズンに入ってからでも遅くないというのが、チーム関係者の願いだ。

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