ヘタフェ・久保建 スタメン復帰厳しく 低迷のチームは“守り重視”にシフト

スタメン復帰は厳しいか

スペイン1部ヘタフェの日本代表MF久保建英(19)のスタメン復帰が厳しい見通しとなっている。

出場機会を求めて1月にヘタフェへとやって来たものの、直近の2試合でベンチスタート。スペイン紙「マルカ」は19日のベティス戦で3試合ぶりのスタメン復帰を予想したものの、実際は厳しそうだ。5試合未勝利(1分け4敗)で降格圏とわずか勝ち点3差の14位では、ポイントを拾うために守り重視にならざるを得ない。リスク覚悟で守備に難のある久保をスタメン起用する状況ではないのだ。

実際、ホセ・ボルタラス監督(56)は、0―3で完敗した6日のセビリア戦後から守備面強化を目的として久保の加入前に採用していた4―4―2に戻した。得意の右ウイングがない布陣だけに、必然的に控えへと降格。そんな状況もあって同国紙「ムンド・デポルティボ」は同時期加入のMFカルレス・アレニャ(23)とともに「あっという間にベンチ要員」と皮肉られる始末だ。

さらに成績不振で指揮官の解任ムードが高まっているのもマイナス材料。ヘタフェのアンヘル・トーレス会長は否定しているが、さらなる低迷なら何が起こるかわからない。新指揮官就任となれば、残留に向けてなりふり構わぬ守備的な戦術に走る可能性もあり、今以上の苦境もあり得る。急な弱点克服も難しいだけに、もはやチームの浮上を祈るしかないのか。

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