【RISE】那須川天心がボクシング技術の進化に自信「スピードだけが正義じゃない」

練習を公開した那須川天心

〝キック界の神童〟那須川天心(22)が、進化したボクシング技術を披露する。

立ち技打撃格闘技イベント「RISE ELDORADO 2021」(28日、横浜アリーナ)でISKAムエタイ世界バンタム級王者の志朗(27)との対戦を控え、オンラインで練習を公開。シャドーとミット打ちで汗を流し「顔がほっそりしてきたんで、ちょっとはマシな顔になったかなと(笑い)。日に日に楽しいですね。体重面も体調面も、そして志朗君の対策を考えたり、すごい充実しています」と語った。

昨年大みそかのRIZINで判定勝利したクマンドーイ・ペットジャルーンウィット戦は57キロ契約だったが、今回の志朗戦は55キロ契約。「体重も軽くなっているので、キレは日に日に増しているかなと。大みそかとは全く違いますね。3~4年ぶりに適性(体重)でできますから。今までベストな体重で試合をしているのを見せていないわけですから、自分も楽しみ」と気持ちは高まっている。

先日、先に公開練習を行った志朗の動きを見た。「僕のスピードにしっかり対応する動きをしていた。執念は感じるし、挑戦権を勝ち取って実力で勝ち上がってきたのでやりがいはある。認めている部分は大きいですよ」としつつ、特に感じたのがボクシング技術が格段に上がっていることだった。

だが、将来的にプロボクサー転向が確実な那須川も「ボクシング技術向上のために、今回の試合から僕もボクシングジムに行く機会を増やしている。そこは試合で分かると思う」と自信をみなぎらせた。

「スピードだけが正義じゃないので、そこは見てほしい。今回はスピードだけで戦うつもりではない。謎かけというか作戦というか。3分3ラウンドしかないので、9分間、謎を与えようかなと」。ニヤリと笑った神童の2021年初戦に注目だ。

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