橋本聖子新会長「新たなビジョンの提案がなければ東京大会の持つ意味、使命がない」

東京五輪・パラリンピック組織委員会は18日、理事会などを開き、女性蔑視発言で会長を辞任した森喜朗氏(83)の後任として橋本聖子氏(56)を選出した。

橋本氏はこの日の評議員会で理事に選任され、2度目となった理事会に出席すると、隣の馳浩氏(59)にあいさつを交わして着席。その後、冒頭のあいさつでは「この東京大会は史上初めての延期で、誰もが一度も経験したことのないこと」とした上で「新たな五輪・パラリンピックの改革案をワーキングチーム等をつくって、IOC(国際オリンピック委員会)、IPC(国際パラリンピック委員会)、政府に新たなビジョンを提案する力をつけていかなければ、東京大会の持つ意味、使命がないのではないかと思う」と語った。

また、夏季、冬季で計7度の五輪出場に加え、日本選手団団長、五輪相などを務めた橋本氏は「今までの経験を生かして会長という立場で大会成功に向けてまい進していく」と言葉に力を込めた。

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