巨人・小林 山なりトスが〝腹部直撃〟も緊急出場でパーフェクトリード!

巨人・小林

連日のアピールだ。巨人・小林誠司捕手(31)が18日の中日との練習試合(那覇)で途中出場し、鉄壁のリードで存在感を示した。

出番は7回一死二塁の場面で突然巡ってきた。後輩捕手の岸田が田中豊のワンバウンド投球を受け止めた際に右手親指を負傷。大事を取って交代し、代わりにベンチから小林がスクランブル出撃した。

2ボール2ストライクから試合が再開され、三好と石垣を連続三振に料理。8回も続投した田中豊、9回に4番手で登板した高梨とのコンビで一人の走者も許さず、パーフェクトに封じ込めた。

実はこの日の朝〝プチ・アクシデント〟に見舞われていた。室内練習場で石井野手総合コーチが投げる緩い球に対して正面に立ち、直角方向へバットで打ち返す練習を繰り返していたときのことだ。「コツン、コツン」と的確にミートしていたものの、プロでも時には空振りすることはある。となれば、いくら緩い球とはいえ、どうなるかは想像に難くない。山なりのトスが腹部に〝直撃〟してしまった小林は、その場で「ウウ…」とうめき声を上げたが、大事には至らず、その後も懸命にバットを振り込んでいた。

前日は17日の試合ではダイビングキャッチや二盗阻止など守備面でアピールに成功し、原監督にも「やっぱり存在感というのはありますよね」と言わしめた。ただ、かねて小林自身が「周りの皆さんとは立場が違う。練習だけではダメ」と危機感を募らせるように正捕手争いは激しい。今後も決死のアピールを続けていく。

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