アスレチックスがモアランド獲得へ 1年225万ドル+出来高で合意

日本時間2月19日、アスレチックスがパドレスからフリーエージェントとなっていたミッチ・モアランドと1年225万ドルで合意したことが明らかになった。「MassLive.com」のクリス・コティーロによると、最大25万ドルの出来高が設けられているという。アスレチックスは過去2年間、打線が右打者偏重となっていたため、左打ちのモアランドは打線のバランスを改善する存在となる。クリス・デービスを放出して空席となった指名打者での起用が多くなりそうだ。

現在35歳のモアランドは昨季レッドソックスとパドレスで合計42試合に出場して打率.265、10本塁打、29打点、OPS.894を記録。レッドソックスでは22試合で打率.328と打撃好調だったが、8月末にパドレスへ移籍したあとは20試合で打率.203と調子を落とした。とはいえ、長打率.551とOPS.894はともにメジャー11年目にして自己ベストの数字だった。

メジャー定着を果たした2011年以降、故障で長期欠場した2014年を除いて毎年2ケタ本塁打を記録しており、シーズン20本塁打以上4度を含む通算176本塁打をマーク。そのうち154本は右腕から放ったものである。レッドソックス時代の2018年にオールスター・ゲームに初選出され、ワールドシリーズ制覇も経験。レンジャーズ時代の2016年にはゴールドグラブ賞を受賞しているが、アスレチックスの一塁には主砲マット・オルソン(ゴールドグラブ賞2度)がいるため、指名打者での起用が中心になるとみられる。

アスレチックスはここ数日で次々に補強を行っており、ユスメイロ・ペティートとセルジオ・ロモの両リリーフ右腕とも契約合意に達したことが報じられている。すでにロースターの40人枠はフルに埋まっているため、これらの選手との契約を正式発表してロースターに登録する際には、既存の選手のDFAなどによってロースターの枠を空ける必要がある。

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