球界ナンバーワンのイジられキャラがこの日も輝いた。日本ハムの杉谷拳士内野手（２９）が２０日、巨人との練習試合が行われた那覇で“盛り上げ隊長”としての持ち味をいかんなく発揮した。
石川や鍵谷など、かつてのチームメートらが数多く在籍する巨人との対戦。久々の再会に試合前から盛り上がる選手らの姿がたびたび見られた。昨季から巨人入りした田中も例に漏れず、挨拶の為に三塁側ベンチへ。その様子を見た杉谷は「ヘイ！ （田中）豊樹！」と笑顔を浮かべながら右手を伸ばし握手…するかと思いきや、田中はこれをスルー。すかさず「おいおい！」とツッコミを入れると、田中もニヤニヤしながら先輩のもとへ戻り、無事に挨拶を交わした。
杉谷イジりは練習中にも。矢野コーチが内野ノック中に放った打球が、誤って外野で守っていた杉谷のもとへ。すぐさま反応して機敏に球を拾いに行くと、矢野コーチからは「いいぞ！ バイト君！」と、練習補助のアルバイトスタッフになぞらえて“口撃”。たまらず杉谷も「いや、選手だから！」と声を張り上げて応戦すると、グラウンドは笑いの渦に包まれた。
試合開始直前には声出しも務めるなど、ゲーム前から全力プレーでチームを鼓舞した“盛り上げ隊長”。その甲斐もあり、日本ハムは７―３と快勝。自身の結果は途中出場で１打数無安打に終わったが、大役は果たした。
