サウサンプトン・南野に屈辱 リバプールが「取引材料」扱い

南野はチェルシー戦で先制ゴールの活躍を見せたが…(ロイター)

もはや復帰はかなわないのか。イングランド・プレミアリーグのサウサンプトンに所属する日本代表MF南野拓実(26)は20日のチェルシー戦で先制ゴールを決めるなど存在感を増す一方で、今夏は保有元のリバプールに“取引要員”として利用されることになりそうだ。

リバプールは来季以降の逆襲へ向けて今夏に大型補強を計画しているが、スペイン紙「ララゾン」は攻撃陣の獲得候補として同国1部セビリアのアルゼンチン代表FWルーカス・オカンポス(26)が浮上していると報じた。

オカンポスはセビリアをけん引するストライカーで、ユルゲン・クロップ監督(53)
がその能力に注目して獲得を熱望。ドイツ1部ドルトムントのノルウェー代表FWエーリングブラウト・ハーランド(20)の獲得も検討しているが争奪戦が激しいため劣勢で、現実的な選択肢としてオカンポスが本命のようだ。

これまで現地で報じられてきたセビリアの南野獲得に向けた動きも関係しているようで「リバプールは、オカンポスの価格を下げるために南野を利用しようとしているのか」と同紙は指摘。移籍金が6500万ユーロ(約83億円)とみられているオカンポスに対して、南野は現状でリバプールが約13億円に設定しており釣り合いは取れない。だが相手に代替要員を提示しつつ、移籍金の増減など駆け引きの材料として南野は“使える”というわけだ。

移籍情報専門メディア「チームトーク」も今回の件にかかわらず「南野はどんな取引でもメークウエート(釣り合いを取るために不足を補う人)として使用される」との見解を示し、今後はリバプールが補強する際の“交渉カード”になりそう。さらなる活躍で屈辱的な扱いを覆したいところだが…。

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