【ノア】謎の海賊男がV6達成の拳王を襲撃 “悪魔仮面”の犯行か…

謎の海賊男(上)が拳王を襲った

ノアマットに衝撃が走った。12日の日本武道館大会を成功させた後、最初の大会となる21日の宮城・仙台PIT大会に“悪魔仮面”ケンドー・カシンと思われる海賊男が電撃登場。3月7日の横浜武道館大会で挑戦するGHCナショナル王者の拳王(36)を襲撃した。しかも本紙直撃に対し、犯行を真っ向から否定。正々堂々と王座戦に臨むと宣言するが…。

第4試合で拳王が大原はじめ(36)に快勝し、V6へ前進した直後だ。見慣れない覆面男がリングへとなだれ込んでくる。長い金髪のライオンマスクの上には海賊亡霊のマスク。覆面に慣れていなければ窒息死しそうな重装備だ。

謎の海賊男は拳王に蹴りの嵐を見舞うと、手にしたスコップで首を捕獲。深刻なダメージを与え風のように去った。動き方がどうもカシンに似ていたが、その後に本紙の電話取材に対し「確かに青森から車で仙台に来てますが…。会場にも行ってませんし、僕はそんなスポーツマンの道から外れた汚い行為は絶対にしません。間違いなく犯人は杉浦貴でしょう」と弁明した。

拳王は12日の日本武道館大会で船木誠勝(51)を下してV5を達成。直後にカシンが挑戦を表明した。しかしV6戦が決まった直後、王者は「桜庭(和志)、船木ととても手ごわい相手と防衛戦をしてきた中で、ちょうどいい相手」と言い放ち、カシンが挑戦を「夢だった」と話したことについても「バカバカしい」と一刀両断。この言葉に激怒した悪魔仮面が実力行使に出た可能性は高い。

それでもカシンは「僕は王者のおっしゃる通りだと思います、ハイ。でも本人より周囲がカチンとするケースもあるじゃないですか。だから犯人は杉浦ですよ」と主張。まだまだ聞きたいことはあったが「これから瞑想に入るんで、もう切ってもいいですか? 静かに決戦のゴングを待ちたいんです」と一方的に電話を切った。24日の東京・後楽園ホール大会では前哨戦が組まれており、一気にナショナル王座戦線に嵐が吹き始めた。

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