新潟商工会議所が定例会見、賃金改定に向けた経営者意識調査の結果などを発表

福田勝之会頭(写真左)と早福弘専務理事(写真右)

新潟商工会議所は24日に定例記者会見を開き、令和3年の「賃金改定に向けた経営者意識調査」の結果や、古町芸妓が1年の成果を披露する発表会、「華つなぐ道」の開催について発表した。

新型コロナの影響で賃金引き上げには慎重な姿勢多数

新潟商工会議所では1月、市内に本社のある中小企業を対象に次年度の賃金改定に関する経営者の意識調査を行い、その結果を発表した。

調査結果をまとめた資料によると、「賃金引き上げを検討する」中小企業は全体の59.8%と前年から△14.6ポイント減少し、賃金の引き上げ率は1%程度との回答が中心となった。賃上げ率の前年との比較においては、「低い」との回答が30.2%と前年比で16.1ポイント増加したが、「前年と変わらない」とした経営者が半数強を占めた。また、前回の「賃上げを検討する」から結果的に引き上げた企業が減少し、改定しなかった企業が増加したことなどから賃金引き上げには慎重な姿勢が見られた。

令和2年冬季賞与の支給状況は、賞与の金額を「据え置いた」経営者が38.1%、「増額した」が19.6%となった。一方で、「減額した」と答えたのは29.4%で、「支給しなかった」は11.3%となった。令和3年の一時金(賞与)の支給見通しについては、「引き下げを検討」が39.2%となり前年度比で32.3ポイントの大幅な増加となった。

賞与の支給に関する悩みや課題については、「新型コロナウイルス感染拡大による影響」を挙げる回答が25.5%と最も多く、次いで「企業業績とのバランス」24.8%と続いた。また「賞与支給額による社員のモチベーション」に苦慮する回答も22.1%と多くかった。

副業(ダブルワーク)の制度は約8割の企業で制度整備の予定はないが、約1割が今後制度の整備を検討している。また、今年度の採用計画については、「採用予定数に変更なし」とした企業が約半数を占め、来年度の採用計画は「採用の予定がある」とした企業が6割超となった。

「第8回成果発表会 華つなぐ道」開催について

古町芸妓育成支援協議会が、古町芸妓の技芸の伝承を目的に日本舞踊や長唄、三味線、鳴物などの稽古を支援し、1年の成果を披露する発表会として第8回「華つなぐ道」を3月25日に開催する。発表者は振袖・留袖に白塗り姿ではなく稽古着で出演するなど、市民にとっても、いつものイメージとは異なる古町芸妓を目にする貴重な機会となっているという。

発表会の会場はりゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館。定員は30人までで、参加費は無料。

応募方法は、3月5日金曜(必着)までに往復はがきに「華つなぐ道 観覧希望」、代表者の郵便番号・住所・電話番号、参加者全員(4人まで)の氏名と人数を記載した上、「〒951−8068 新潟市中央区上大川前 1169 新潟国際情報大学新潟中央キャンパス3階 新潟商工会議所内 古町芸妓育成支援協議会」まで。なお、応募多数の場合は抽選となる。

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