ツインズの有望株・ルイス 右膝前十字靭帯断裂で今季絶望

日本時間2月25日、ツインズのデレク・フォルビー編成本部長は有望株のロイス・ルイスが右膝前十字靭帯断裂により今季を全休する見込みであることを発表した。2017年のドラフト全体1位指名選手であるルイスは「MLB Pipeline」のプロスペクト・ランキングで全体17位にランクインしている有望株。日本時間2月27日に靭帯の再建手術を受ける予定となっており、フォルビーは「復帰には通常、9~12ヶ月を要する」と説明している。

現在21歳のルイスはマイナーリーグのシーズンが開催されなかった昨季、チームの代替トレーニング地で1年を過ごした。2019年はA+級とAA級で合計127試合に出場して打率.236、12本塁打、49打点、22盗塁に終わったが、アリゾナ秋季リーグでは22試合で打率.353、3本塁打、20打点、5盗塁、OPS.975の活躍を見せ、MVPに選出。実戦でプレーしたのはこのアリゾナ秋季リーグが最後であり、今回の大怪我によって実戦から丸2年以上離れることが決定的となってしまった。

ツインズによると、ルイスがいつ前十字靭帯を断裂したかは不明だという。ルイスはオフシーズンのあいだから右膝に痛みを抱えていたものの、それほど重傷だとは思っていなかったようだ。先日、テキサスでの大雪の際に滑って転倒し、そのときに症状を悪化させた可能性があるものの、キャンプ地でMRI検査を受けるまでシーズンを全休するほどの重傷であるとは考えられていなかった。

フォルビーは「彼が成長する時間が失われてしまうのは残念だ」と語ったが、まだ21歳ということを考えれば、失われた時間を挽回するチャンスは十分に残されている。メジャー昇格への道のりは1年分遅れてしまうことになるが、大怪我を乗り越えるという経験も将来への糧となることだろう。なお、ルイスは2019年の時点でAA級まで到達しており、今季もAA級で開幕を迎えることが予想されていた。

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