プレミアで16歳がドーピング違反…9か月の出場禁止処分 若年層に広がる衝撃の実態明るみに

イングランド・プレミアリーグで衝撃のドーピング違反事件が発生した。

英紙「デーリースター」は「現在16歳のプレミアリーグの選手が、成長ホルモンのソマトロピンを含むペン型ディスペンサー(容器)を所持していることが判明し、ドーピング防止規則違反のためFA(イングランドサッカー協会)により9か月の出場禁止処分が下された」と報じた。

同紙によると、昨年7月に当時15歳だった選手が禁止薬物のソマトロピンを所持していることが発覚した。この事態を受けてFAの規律委員会は、昨年8月7日から今年5月7日まで9か月間の出場禁止処分を決定した。

英国反ドーピング機構(UKAD)で責任者を務めるペイ・マイヒル氏は「この事件は、反ドーピング規則が年齢に関係なくすべてのアスリートに適用されることを示している。これらの規則に違反した場合に、深刻な結果をもたらすことを思い出させる重要な役割を果たす」と事件を公表した理由を説明。「クリーンなスポーツへの参加を確実にし、若いアスリートをドーピングのリスクから保護するために積極的なアプローチを取る必要がある」と若年層にまで広がる禁止薬物の脅威に警鐘を鳴らした。

英国でドーピング汚染が中学生年代にまで広がっている衝撃的な実態が明るみになり、スポーツ界全体に波紋が広がりそうだ。

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