ヘタフェ・久保建英の命運握るバレンシア戦 「日韓至宝対決」低調なら一気に“ドン底”へ…

“韓国の至宝”李康仁

“日韓至宝対決”がスペイン1部ヘタフェの日本代表MF久保建英(19)の今後を左右する大一番になりそうだ。鳴り物入りで1月にヘタフェに加入した久保だが、チームの低迷とともにホセ・ボルダラス監督(56)からの信頼を失い出場時間が減少。そうした中で迎える27日のバレンシア戦は、まさしく正念場となる。相手の主力に韓国代表MF李康仁(20)がいるからだ。

李と久保は同じ2001年生まれ。ユース時代をスペインで過ごし、プレースタイルや体格も似ていることから何かと比較されやすいライバル関係にある。これまでは久保が昨季所属したマジョルカで4ゴールを挙げたことで一歩リードしていたが、現在は立場が逆転した。久保がビリャレアルとヘタフェで不振が続くのに対して、李は新型コロナウイルスに感染して離脱もありながら徐々に復調。直近では20日のセルタ戦でアシストを決めるなどの大活躍で評価がうなぎ上りだ。

現地メディアでも李に対する強豪クラブからの関心が次々と報じられており、久保の保有元であるレアル・マドリード、かつて下部組織に所属したバルセロナ、イタリア1部ユベントスやフランス1部リヨン、モナコなど欧州屈指の名門から熱い視線を浴びている。

日韓のライバルが直接対決を迎える注目の舞台で久保が活躍すれば評価を一変させるチャンス。逆に低調なら、一気に李に差をつけられてドン底に突き落とされる可能性もあるのだ。窮地の久保にとっては、絶対に負けられない戦いとなりそうだ。

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