カブス移籍のピーダーソン 「脱・プラトーン要員」を目指す

今季からカブスに加わったジョク・ピーダーソンは日本時間2月28日、左投げのコーチを相手に打撃練習を行った。今季のピーダーソンはプラトーン要員からの脱却を最大の目標に掲げており、開幕までの今後数週間、同様の光景が多く見られることだろう。デービッド・ロス監督は「彼は(左腕も打てるということを)自分自身に対して、我々に対して、そして多くの人々に対して証明したがっている。とても楽しみだよ」と期待を口にしている。

今オフのカブスは、ノンテンダーFAとなったカイル・シュワーバー(現ナショナルズ)に代わる正左翼手としてピーダーソンを獲得。ロスは休養日を除いてピーダーソンをレギュラーとして起用する方針を明らかにしており、ピーダーソンには「左腕攻略」が求められている。

メジャー定着を果たした2015年、ピーダーソンは左腕と129打席対戦したが、翌2016年は77打席に減少。2017~19年の3年間は平均54打席しか左腕と対戦する機会を与えられず、昨季に至っては全138打席のうち、左腕と対戦したのは10打席だけだった。右腕に対して通算OPS.849、左腕に対して通算OPS.576という数字を考慮した起用法ではあったが、ピーダーソンは多くの球団から「プラトーン要員」とみなされていることに満足していない。今オフ、ドジャースからフリーエージェントとなった際に移籍先としてカブスを選んだのも、レギュラーとしてプレーするチャンスがあるからだった。

「僕はレギュラー選手とみなされていない。だから、多くのチームは僕を獲得しようとしなかった。レギュラーとしてプレーする機会を得られたことにワクワクしているよ」とピーダーソン。とはいえ、レギュラーの座を維持するためには、左腕を攻略して結果を残していかなくてはならない。

ピーダーソンは「僕はレギュラーの座を保証してもらいたかったんじゃない。その機会が欲しかったんだ」と語る。プラトーン要員から脱却するチャンスは与えられた。あとは結果を残し、レギュラーに相応しい選手であることを証明するだけだ。

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