〝大河女優〟川口春奈が因縁のTBSで挑む「低視聴率女優」のレッテル打破

川口春奈

もうあのころとは違う! 女優・川口春奈(26)が、4月スタートのTBS系ドラマ「着飾る恋には理由があって」(火曜午後10時)で主演することが決まった。ただTBSと川口には〝因縁〟がある。2013年に放送され、川口が初めてゴールデン帯で主演したドラマ「夫のカノジョ」が視聴率低迷で1回早く打ち切りになったのだ。あれから6年半。NHK大河「麒麟がくる」以降初のドラマは、川口の真価が問われることになりそうだ。

川口が主演することは先月28日、番組公式サイトなどで発表された。価値観の違う人々とひとつ屋根の下で暮らしながら、恋をしたり友情を深め、自分らしく生きる姿を描くラブストーリーだ。

川口はインテリアメーカー広報で、キレイに着飾ることで自分の居場所を得ていた真柴くるみ役を演じる。

真柴と暮らすことになる相手役、藤野駿を演じるのは人気俳優・横浜流星(24)。川口は「出演が決まった時は純粋にうれしくて、みんなで一緒にルームシェアするシーンを想像して、撮影が楽しみだなと思いました」とコメント。横浜との共演については「3年ぶりぐらいにお会いするのですが、その時とは違ってお互い年も重ねて、ちょっと大人な感じのラブストーリーをやれることが感慨深いです」としみじみ語った。

火曜午後10時枠では初出演&初主演となるが、川口にとってはNHK大河ドラマ「麒麟がくる」以降初のドラマ出演ともなるだけに、注目度も高い。

「麻薬取締法違反で逮捕された沢尻エリカが降板した代役で、川口は初大河となったが、織田信長の正室・帰蝶役を好演し、高く評価された。TBSは他局にもかかわらず『大河ドラマで大注目の川口春奈が主演!』と猛PRを展開中。事務所から〝大河の次が大事〟と言われてきた川口にとっては、真価が問われるドラマ。当然、気合が入りまくっている」(テレビ局関係者)

もっとも川口にとっては、TBSのドラマには〝因縁〟がある。

売り出し中だった13年、自身初のゴールデン枠での主演ドラマ「夫のカノジョ」がTBSだった。しかし全話平均視聴率3・87%と低迷したため、当初の予定よりも1回減らして第8話で打ち切りとなった。

川口は当時、ネット上で「低視聴率女優」というレッテルを張られ、事務所から「ネット閲覧禁止令」が出されたことも。演じることが怖くなったほどだったという。

「それでも大河ドラマでもまれたことで、今では完全に克服している。他局では連ドラ出演してますが、TBSでは単発があっても連ドラ自体が久しぶり。コロナ禍でヒットが続くTBSドラマですが、川口はプレッシャーを感じながらも、リベンジを誓っているとか」(前同)

くしくも今回のドラマで演じる真柴くるみは、SNSの更新に命をかけるという設定。「夫のカノジョ」ではネットで「低視聴率女優」と皮肉られ、トラウマに悩まされた時代からは、考えられない役柄だ。

川口は最近、昨年1月に開設したユーチューブの公式チャンネルや、インスタグラムなどを頻繁に更新している。さらに今回の役柄に合わせ「さらに増やす!」と豪語しているという。今回は、女優として一皮むけた姿を見せてくれそうだ。

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