茂木健一郎氏 聖火ランナー辞退理由の隠蔽批判「〝諸般の事情〟は忖度したい人には最強のツール」

茂木氏

脳科学者の茂木健一郎氏(58)が2日、ツイッターで聖火ランナー辞退者への〝圧力〟を批判した。

東京五輪・パラリンピックの聖火リレーは、スケジュールの都合がつかないとした芸能人の辞退が相次いでいる。

また長崎県在住の女性が五輪組織委員会の森喜朗前会長の女性蔑視発言への不信感を理由に辞退を申し出たところ、県が辞退理由を「組織委員会への不満」や「諸般の事情」などとするよう提案していたと報じられた。この女性は「辞退の理由を隠蔽しようという意図を感じた」という。

長崎県は「直接的な表現で本人に影響が及ぶことを懸念した。圧力などではない」と釈明したというが、茂木氏はこの報道に「『諸般の事情』って、便利な言葉だよね。忖度したい人にとっては最強のツール。小心者のワイルドカード」と指摘。内定辞退者に対する〝圧力〟や〝隠蔽〟に厳しい見方を示した。

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