【マラソン】速さだけじゃない! 川内優輝「ギネス世界記録」の凄み

©株式会社東京スポーツ新聞社

ギネス世界記録の認定証を受け取り笑顔を見せる川内

男子マラソンの川内優輝(33=あいおいニッセイ同和損保)が2日、マラソンで2時間20分以内を通算100回達成したとしてギネス世界記録の認定を受けた。

2時間20分を切る「サブ20」を初めて達成したのは2009年2月1日の別府大分毎日マラソン。川内にとって初マラソンだった。ここから「100回」も記録を重ねた背景には「誰よりも走る」という彼の哲学が隠されている。

先日のびわ湖毎日マラソン(2月28日、滋賀・皇子山陸上競技場発着)では鈴木健吾(25=富士通)が日本人初の2時間4分台となる2時間4分56秒の日本新記録をマークして称賛された。しかし、今回のギネス記録は「速さ」ではなく「継続」の美学だ。ギネス認定された川内は「100回達成するためには、長く競技を続ける必要がありますし、たくさんの大会に出る必要があります。そして、何よりも健康な体を維持しなければ、この記録というものは達成できません」とコメントしている。

6歳から走ることに目覚めた川内は3兄弟の長男。学校から帰ると毎日のように母の車で隣町の公園へ行き、地獄の特訓を受けた。タイムトライアルで永遠と走らされ、ゴールして地面にぶっ倒れると、母から「(帰りに乗る)車が汚れるでしょ!」と叱責。川内は「虐待ですよ(笑い)」と振り返ったこともある。

「6歳から27年間コツコツと走り続けてきたことが記録に結びついた。100回達成という記録は、本当に自分のマラソン人生だと思います」

この川内の言葉がすべてを物語っている。