レアルが「エムバペ獲得資金」調達 赤字覚悟でFW2人を放出へ

Eフランクフルトにレンタル移籍中のセルビア代表FWルカ・ヨビッチ(ロイター)

スペイン1部レアル・マドリードは今夏の資金調達のため、ドイツ1部Eフランクフルトにレンタル移籍中のセルビア代表FWルカ・ヨビッチ(23)と、ドミニカ共和国代表FWマリアーノ・ディアス(27)を赤字覚悟で放出する方針と、同国誌「ドン・バロン」が伝えた。

2人のストライカーは今季Rマドリードで出番を得られず、ヨビッチは1月に古巣へ移籍。マリアーノもFWカリム・ベンゼマ(33)の負傷で出番は増えているものの、同誌は「大きなチャンスだが、楽観的はものはない」と、ここまでリーグ1得点と結果を出せていないため、クラブの評価は変わっていないと報じている。

同誌によると、すでにヨビッチには、現在プレーしているEフランクフルトとともに、イタリア1部インテル、イングランド・プレミアリーグのチェルシーが獲得への興味を示しているという。Rマドリードは移籍金6000万ユーロ(約77億4000万円)で獲得したが、今夏は5000万ユーロ(約64億5000万円)での放出を見込んでいると伝えている。

また、マリアーノに関しては「Rマドリードの作戦」とし、古巣のフランス1部リヨン、スペイン1部セビリアに売り込んでいると報道している。Rマドリードは18年夏にリヨンから4500万ユーロ(約58億円)でマリアーノを獲得しているが、今回は3000万ユーロ(約38億9000万円)での売却をもくろんでいる。

同誌は、2人の放出によって「より大きな能力の選手が、その穴を埋めるだろう」としており、Rマドリードが今夏の獲得を狙うフランス1部パリ・サンジェルマンの同国代表FWキリアン・エムバペ(22)の費用に当てられるとの見方を示している。

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