ブ軍・スプリンガーが新天地デビュー 初打席で初安打を記録

アストロズを退団してブルージェイズに加入したジョージ・スプリンガーが日本時間3月3日に行われたフィリーズとのオープン戦に「1番・DH」でスタメン出場して新天地デビュー。1回裏の第1打席で2球目をセンター前へ弾き返し、移籍後初打席を初安打で飾った。「今はまだボールをよく見てしっかりバットを振るだけだよ」と冷静に語ったスプリンガー。万全の状態で開幕を迎えられるように、ここからコンディションを上げていく。

新天地に移ったスプリンガーだが、気負うことなく、例年通りに調整を進めている。「スプリング・トレーニングを消化していけば、(マイナー選手が淘汰されて)イニングごとに新しい投手と対戦するようなことはなくなる。繰り返し同じ投手と対戦するようになり、選手の起用法やチームの戦術も変化していき、もっとシーズンに近い空気になる」とあくまでも現在は試運転の段階であることを強調した。

「若手が多いチームのリーダー」としての働きを期待する声も多いが、「彼らは年齢のわりに成熟しているように思う。21歳とか22歳といった早い段階からメジャーでプレーしているから、もうすでにあらゆることをこなすことができるんだ」とスプリンガー。チームメイトと交流するなかで、若い選手たちの成熟具合に驚かされることも多いという。

アストロズ時代は強打のリードオフマンとして活躍してきたスプリンガーだが、ブルージェイズには思い切りの良いバッティングをするボー・ビシェット、打席でのアプローチに優れたキャバン・ビジオといった1番打者候補もおり、「誰がリードオフマンを務めるか」という点に注目が集まっている。

チャーリー・モントーヨ監督は試合後、「今日の試合でスプリンガーが1番打者として見せてくれた働きには満足している」とコメント。「もう少し様子を見るよ」とも話しているが、スプリンガーは新天地ブルージェイズでも定位置に座る可能性が高そうだ。

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