なくそう「ロスフラワー」 オランダヤ 生産者支援へ割安販売 長崎・浜町のカフェ前で

カフェ前で販売されている花を求める女性客(左)=長崎市浜町

 新型コロナウイルス禍の影響で需要が落ち込む花の生産者を支えようと、フラワーギャラリーオランダヤなどを展開するオランダ屋企画(長崎市)は1日、運営するカフェ&スポーツバー「HAMANZ Cafe」(同市浜町)前で、生花の販売を始めた。「花のある暮らしでロスフラワーをなくそう」と呼び掛けている。
 長崎花市場(同市田中町)によると、コロナ禍で「花屋も生産者も厳しい状態が1年間続いている」。宴会や歓送迎会がほぼなくなり、冠婚葬祭も縮小傾向。生花は行き場を失い、価格、入荷量ともに前年比2割ほど下がったまま。生産を抑えたり、花を廃棄せざるをえない生産者もいたという。
 フラワーギャラリーオランダヤも苦しい状態は同様。オランダ屋企画の川口親義常務取締役によると、2月の売り上げは前年同月比3割減。それでも「少しでも値段が付けば生産者も喜ぶ。いいものを安く提供し、まずは花を飾る生活を提案したい」と販売を発案した。毎日約20種類を仕入れ、通常より3割ほど安く売る。
 1日はガーベラやユリ、オンシジウムなどが人気で、早々に売り切れた花もあった。購入した女性は「家で各部屋に花を飾っている。ロスをなくす取り組みが広がってほしい」と話した。販売は午前10時~午後5時。火曜定休。

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