白菊、被災者安らぎに 高原の生産者、宮城・山元町へ毎年寄贈

東日本大震災の被災地の宮城県山元町に毎年白菊を贈り続けている高原町のキク農家ら

 JAこばやし高原町花卉部会(竹之内藤男部会長、5戸)は東日本大震災の発生した3月11日に合わせ、637人が犠牲となった宮城県山元町に毎年白菊を贈り続けている。震災から今年で10年。今月8日に発送する白菊は、4年ぶりに同町で開催される追悼式典の祭壇に遺族らが供える供花に使われるという。生産者らは「悲しみが癒えることはないだろうが、少しでも心の安らぎにつながれば」との思いを込める。

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