全柔連・山下泰裕会長が前事務局長によるパワハラ問題を職員に謝罪

山下泰裕会長

全日本柔道連盟(全柔連)の山下泰裕会長(63)は10日、オンラインで実施した同連盟職員向けのコンプライアンス講習会で、事務局内で起きたパワーハラスメント問題についての経緯説明や謝罪などを行った。

先月、前事務局長のパワハラ問題が一部報道によって発覚。昨年11月下旬の時点でパワハラを認定する報告書が山下会長ら幹部に提出されたが、公表することはなかった。

この日、オンラインで取材に応じた中里壮也専務理事は「(山下会長が)『JOC(日本オリンピック委員会)会長にもなって全柔連に力を注げなかった』という謝罪はあった」と語った。パワハラ問題の隠蔽とも受け取れる未公表だったことに「今後は注意したい」と語ったという。

また中里専務理事は、これまで事務局長が務めていた内部通報制度の窓口を外部弁護士に変更したことも報告。今後もコンプライアンス講習会を年1回以上定期的に行っていくとした。

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