国公立大2次試験始まる 県内2大学に3421人 間隔空けて感染対策 

受験生は感染防止対策として間隔を広く空けた席に座り、緊張した様子で試験開始を待った=西彼長与町まなび野1丁目、県立大シーボルト校

 国公立大の2次試験が25日、各地で始まり、長崎県内では、長崎大と県立大の前期日程に計3421人が挑戦した。
 両大学とも新型コロナウイルスの感染拡大を受け、受験生にマスクを着用させ、試験会場前に消毒液を置き、室内の換気を行うなど対策を徹底した。
 長崎大は10学部1038人の募集に対し、昨年より211人少ない2350人が受験した。長崎市文教町の文教キャンパスで、教育学部を受験した県立長崎西高の中村旭さん(18)は「小学校教諭になるため、準備を進めてきた。手応えはある。学校の授業に集中し、コロナによる休校中は暗記に力を入れた。明日の面接では、志望理由をしっかりと伝えたい」と表情を引き締めた。
 26日は、教育学部と医学部医学科、歯学部の面接がある。
 県立大は5学部377人に対し、昨年より85人少ない1071人が臨んだ。佐世保市川下町の県立大佐世保校で地域創造学部実践経済学科を受験した佐賀県立武雄高の西野大吾さん(18)は「自信半分、不安半分という気持ち。新型コロナ禍で友人と一緒に勉強できないのはきつかったけど、後悔したくないと思って頑張ってきた。努力の成果は出せたと思う」とほっとした表情を浮かべた。
 両大学の合格発表は3月6日。コロナ対策として学内には掲示せず、ホームページで発表する。後期日程は両大学とも同12日に実施する。

ほっとした表情で試験会場を後にする受験生=長崎市文教町、長崎大

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