【東京五輪】IOC総会初出席の橋本聖子会長「大臣の辞職は大きな決断でした」 

橋本聖子会長

東京五輪へ向けた協議などを行う国際オリンピック委員会(IOC)の総会が11日、リモートで開催された。

この日は3日間(10~12日)の総会の2日目。日本側から大会組織委員会の橋本聖子会長(56)、武藤敏郎事務総長(77)が出席した。

新会長となって初めて総会に顔を見せた橋本会長は「就任してまもなく、このようにご挨拶の機会をいただき、ありがとうございます」とあいさつすると、前日に2期目の再選が決まったIOCのトーマス・バッハ会長(67)に向けて「再選おめでとうございます」と祝福した。

さらに橋本会長は「大臣を辞職するということは私にとって大きな決断でしたが、アスリートたちから私に対する期待の声を聞き、今の状況を乗り越えていくために自らがこの役割を担うことが重要だと考えて決断しました」と、それまで務めた五輪相を辞任して森喜朗前会長(83)からバトンを受けた心境をIOCメンバーに伝えた。

一方、橋本会長は「コロナ対策」「ジェンダー平等の推進」「東京モデルの構築と継承」という3つの重要施策の詳細を説明。その上で「私自身は7度の五輪に出場しました。人生の全てをかけて大会に臨む彼らの気持ちは、誰よりも理解しているつもりです」と熱い思いを口にした。

そして、最後に東日本大震災から10年が経過したことを報告。「東京2020の源流は、大会を通じた復興への貢献。被災地で今も大変なご苦労をされている皆さまに、少しでも元気や力を届けたいという思いで努めてきました。今年夏の大会開催に向け、皆さまのご協力が不可欠です。引き続き、ご支援をよろしくお願い申し上げます」と締めくくった。

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