新型コロナウイルスのワクチン接種を巡り、神奈川県藤沢市は11日、市内の医療機関に入院している高齢者を優先して4月19日から実施する方針を明らかにした。
ワクチンは4月中に同市に対して計3箱(2925人分)が配分される見込み。医療機関でのクラスター(感染者集団)発生を抑制し、医療提供体制を確保するため、当面の臨時対応として優先順位を明確化した。市は同月初旬に市医師会などと調整し、ワクチン接種を実施する医療機関を決める方針。
5月以降は、医療機関での個別接種を基本に高齢者への接種を進める計画だ。
市地域保健課の担当者は「医療従事者への優先接種が開始され、その効果を高める上でも、医療機関内の発症予防や重症化リスクの低減を図ることが必要」としている。