スーパークレイジー君が議会初質問「初心を忘れない」と蝶ネクタイ姿で〝優等生デビュー〟

スーパークレイジー君

埼玉・戸田市議に当選したスーパークレイジー君(34)が12日、議会の一般質問に立った。選挙中は特攻服、初議会には金髪を黒髪に染め直していたが、この日はスーツに蝶ネクタイ姿での初質問となった。

クレイジー君はこの日、議会に一番乗り。3月定例会本会議の一般質問の大トリとして、この1か月間、準備してきただけに気合が入っていたが、議会では珍しい蝶ネクタイにはほとんどの人が驚いた。

スーツに蝶ネクタイ姿は銀座黒服時代の慣習からだ。クレイジー君によれば、黒服でネクタイ着用が許されるのは常務以上で、それ以外は蝶ネクタイが掟。「下っ端の時の気持ちで議員生活します」と議会での初質問は蝶ネクタイ姿で臨むと決めていた。

質問冒頭では「当選を楽しみにしていた人たちの期待を無駄にせず頑張りたい」と感謝の念を述べると、公約でもあり、自身を当選に押し上げてくれた子供たちを巡る問題に限定した。

「私は幼少期より特殊な家庭環境で育ってきた。寄り道が多い人生だった。14歳から21歳までほとんどを施設(少年院)で過ごしてきた」と自らの実体験から貧困を理由に施設に預けられている子供の問題を取り上げた。ほかにもSNSの普及による少年非行の実態、都市化による子供の居場所がなくなっている問題を質問した。

クレイジー君は「すべてのことで共通しているのは一人では解決できないことがある。行政を通じて、周辺住民、ボランティアの方々が連携して、前向きに取り組んで解決することが大事」と訴えた。

最後に「子供たちがクレイジー君を当選させてくれと両親や親戚に投票を頼んでいる姿を見た。それがなければ、当選することはなかった。だからこそ子供に関する市政に全力で取り組んでいく。初心を忘れずに全力で取り組む」と締めくくると議場内からは拍手が送られた。

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