鷹のエース・千賀投入は〝最短最速〟で4・6 日本ハム戦

ソフトバンク・千賀滉大

鷹のエース投入「Xデー」が見えた! ふくらはぎの不調で出遅れていたソフトバンク・千賀滉大投手(28)が12日、今季初実戦となる春季教育リーグ・中日戦(タマスタ筑後)に先発。予定していた2イニングを1安打無失点に抑えた。全球の球速が150キロ中盤で、最速159キロをマーク。伝家の宝刀・フォークも冴え、3つの三振を奪った。

「ここ最近の疲れ具合から(球速は)そんなに出ないと思っていたけど、それなりに出たんでボチボチです」と右腕。出力と球のスピードに出遅れの影響は一切なし。倉野ファーム投手統括コーチも「ペイペイドームなら160キロは超えていた」とうなづいた。

宮崎キャンプ中から「最短最速」での一軍合流を目指していた。そのペースは帰福後に一段とアップし、メニューも順調に消化。次は17日の教育リーグ・オリックス戦で60球程度を投げる予定だ。

そこから球数を徐々に増やし、最終的には4度目の実戦で100球を投げ切るプラン。そこをクリアすれば「最速」でのエース投入が可能となる。「Xデー」は4月6日の札幌での日本ハム戦が濃厚だ。頼もしい右腕がカード初戦となる火曜日に登板、文字通りの「火曜の男」として戻ってくる。

この日は全32球を投げて一通りの持ち球を試した。その中で「2、3球くらい」とシンカー系の球も試投。実戦での使用については「内緒です」としながらも「使えればドンドンいく」と、意欲的だった。

盟友・柳田も16日に一軍合流。エースもそう遠くない日に戻ってくる――。

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