インディアンスの開幕投手がビーバーに決定 2年連続2度目

日本時間3月13日、インディアンスのテリー・フランコーナ監督は昨季に続いて今季もシェーン・ビーバーが開幕投手を務める予定であることを明らかにした。昨季のビーバーは投手三冠を獲得してサイ・ヤング賞を受賞しており、フランコーナは「(誰が開幕投手を務めるかということは)たぶん大きな秘密ではないだろう」と笑顔でコメント。昨季は開幕戦歴代2位タイとなる14奪三振を記録したビーバーだが、今季はどんなピッチングを見せてくれるだろうか。

インディアンスでは昨季ビーバーが開幕投手を務める前、5年連続でコリー・クルーバー(現ヤンキース)が大役を担っていた。2019年の開幕時点では先発5番手に過ぎなかったビーバーは、15勝8敗、防御率3.28、259奪三振の好成績を残し、初選出のオールスター・ゲームではMVPを受賞。瞬く間にエースの座に上りつめた。

そして、昨季は開幕から圧巻の奪三振ショーを展開。12試合に先発して77.1イニングを投げ、8勝1敗、防御率1.63、122奪三振という素晴らしい成績を残し、勝利・防御率・奪三振の3部門はいずれも両リーグ1位の数字だった(8勝はダルビッシュ有と並んで最多タイ)。当然のようにサイ・ヤング賞には満票で選出され、MVP投票でも4位にランクイン。「オールMLB」のファースト・チームにも選出され、名実ともに球界を代表する投手となった。

インディアンスは先発5枠のうち、ビーバー、ザック・プリーサック、アーロン・シバーリの3枠は当確とみられている。4番手はメジャー2年目のトリストン・マッケンジーが有力。残りの1枠をめぐってローガン・アレンとカル・クアントリルの2人が熾烈な競争を繰り広げている。

なお、インディアンスはシーズン最初の8日間で5試合しか組まれておらず、4月は比較的余裕のあるスケジュールとなっている。フランコーナは「投手起用のプランは考えてある。登板の間隔が空きすぎないように工夫したい」と話している。

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